公益財団法人 三浦教育振興財団

設立趣意

当法人設立の経緯と、設立にかける思い

設立趣意書

三浦 保
三浦 保

 近年の我が国社会は、国際化、高度情報化等が急速に発展してきており、教育の分野においても、これらへの適切な対応が求められているところであります。例えば国際化の面においては、貿易摩擦問題や内外価格差問題が顕在化し、我が国の経済構造自体の国際的調和が要求される中で、「世界の中の日本人」として国際的にも信頼される人間の育成を図ることが急務となっております。また情報化の面においては、先端科学技術や情報科学などの急激な進歩に対応するため、教育、学術研究の高度化、多様化が要請されているところであります。
 即ち、我が国が、21世紀に向けて、国際社会で信頼され、創造的で活力ある社会を築いていくためには、教育こそがその基盤となるものであります。

 しかしながら現状を見ると、優れた才能と自ら学ぶ意欲を持ちながら、経済的理由により修学困難な学生生徒も少なくありません。つきましては、愛媛県に在住する学生、生徒、外国人留学生を対象とした奨学金給付事業を行うことにより、社会有用な人材の育成の一端を担い、いささかなりとも地域社会、国際社会に貢献したいと念願するものであります。
 ここに私、三浦保は、小型貫流ボイラーの製造販売を事業とする三浦工業株式会社を設立して30周年を迎えることができましたので、この節目にあたり、地元愛媛県における教育振興に役立ちたいとかねての願いから財団法人 三浦教育振興財団を設立しようとするものであります。

平成2年3月

公益財団法人 三浦教育振興財団
創立者 三浦 保

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